重度チック症(トゥレット症候群)の治療方法を奈良医療センターの開道先生から、教えてもらってからというもの、日々、効果的な呼吸法の習得に務めています。色々な呼吸法の本も読み、舌の位置なども、正しくするように意識するようになりました。いつもながら、最初からなんでもできないせいか、なかなか、結果に結びつかないまま、1日が過ぎてゆきます。

少しずつは、良い呼吸法や開道先生が勧める、広角を上げたイケメン風の口元というものを習得しようとしながらも、うまくいかないので、そんな時は、呼吸法の本も読みながら、呼吸に関する知識も深めつつ、実戦に戻っています。とにかく、呼吸法なんて、意識して生活したこともなかったため、いきなり意識しても、何かに取り組んでいると、すぐに、普通の呼吸に戻ってしまいます。それでも、練習していくうちに、鼻呼吸だけは、定着しました。

とりあえず、図書館で、呼吸法に関する本を10冊ほど借りることにしました。読んでも、それほど、目新しいことが書いているわけでもないのですが、開道先生が教えてくれた呼吸法の効果や有効性について、確認できる機会となりました。なかなかできなかったのが、息を吸う時間の倍の長さで息を吐くということ。これについても、どの本にも、同じように勧めてありました。なんでも、長い時間をかけて息を吐いた方が、腹式呼吸となり、副交感神経が優位になるということも学びました。

「呼吸の極意」という本には、「20秒間息を吐き続けるとストレス激減」というデータが載っていました。そんなに長く息吐けませんって思いましたが、長く息を吐くことの重要性について科学的な根拠を知り、10秒間ならできるかもしれないと思わせてくれました。

やはり、チック症(トゥレット症候群)の専門医に習った、息を5秒吸って、1秒止めて、10秒かけて吐くという長さも大切なようです。これを他のこともしながら、意識して一日中行うのは、確かに難しいのですが、その長さが、有効ということなので、やはり、取り入れるべきところのようです。確かに、そのくらいの長く息を吐く呼吸を実戦している限りは、不随意運動を抑えることができているような気がします。口の形も教えてもらったのですが、やはり、第一順位は、このくらいの長さで呼吸をすることが大事なのかもしれません。呼吸は、生命維持のための第一順位に当たると習いましたし。

それに、このくらいの長さで息を吐くと、お腹もしっかりへこむことになるので、腹式呼吸となり、効果も上がるのかもしれません。必然的に、吸う息も多くなります。長く息を吐くことや腹式呼吸の有用性は、詳しく、この本に書いてありました。ちょっと、専門的過ぎて、わかりづらい説明もありましたが、とにかく、お腹がへこむくらい長く息を吐くことは、体にとっては、良いことなのだそうです。迷走神経が刺激されるということで、副交感神経にも良いのだそうです。それだけでは、わかりにくい説明ですけど。

最近までは、口の形や広角を上げること、鼻呼吸をするための舌の正しい位置について、何回も練習していたのですが、どうしても、不随意運動が出てしまいました。散歩なんかに行くと、しばらく止めることができたのですが、家に帰って、リラックスすると、チック(トゥレット)の不随意運動に悩まされてしまいました。

そのため、再度、呼吸法の本も読み、長い時間をかけて息を吐く腹式呼吸の有効性がわかりました。そこに重点をおいて呼吸法を練習していますが、この方法が、今までで、一番調子が良いようです。家の中でも、かなり安定して口の不随意運動を抑えることができるようになっています。呼吸法の本もたくさん読んでいるうちに、理解が深まってきました。不随意運動のため、若干は、口に違和感を感じることがありますが、それでも、今は、10秒くらいの時間をかけて息を吐くことによって、症状を一番抑えることができています。長い時間をかけて息を吐くこと、これは、腹式呼吸にもつながり、チック症(トゥレット症候群)に対して、かなり有効だと感じました。これで根治まで行けばいいのですが、それは、続けてみないとわかりません。

いいことは、呼吸法というのは、息を長い時間かけて吐くことだろうが、腹式呼吸だろうが、続けていくうちに慣れてくるということです。だんだんと、楽に行えるようになります。最悪、根治ができないとしても、この呼吸法を続けることに、それほど大きな苦痛はありません。もちろん、意識しなくても、チック(トゥレット)がでなければ、それが一番いいのですが、呼吸法自体は、体に良いことなので、続けて行うことによって、良い効果が得られるかもしれません。

細野クリニックでも、正しい姿勢なども教えてくれたのですが、不随意運動があまりにも重すぎて、続けることはできませんでした。重度チック(トゥレット症候群)に対しては、その専門の先生が提唱する治療法が、まさに最適のようです。私の場合は、チック(トゥレット)の治療のために、開道先生を選ばなければ、DBS手術ということも、十分あり得ました。医者や病院選びでは、技術があり、患者本位の先生を見つけることができるかどうかということは、本当に重要だと思い知らされました。

もちろん、細野先生もかなり人情が厚い先生だと思います。こちらでも続けて、治療を受けますので、その治療効果を上げるためにも、一旦は、不随意運動の克服に焦点を絞ることにしました。そして、今、少しずつですが、呼吸法頼りという限定的に、自分の生活を取り戻しつつあるというところまできています。まだまだ課題が多いのですが、結果を出したいため、今の期間は、効果的な呼吸法の習得に励む毎日です。

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