あべのハルカス展望台の帰りに、その裏通りにある「やまちゃん」というたこ焼き屋で、たこ焼きを買って食べました。もう、「てんしば」という芝生公演は、閉鎖されたようで、中には入れませんでしたが、近くのショッピングモールのベンチに座って食べました。ちょっと歩いたのですが、たこ焼きは、アツアツです。さすが、大阪のたこ焼き屋、店員さんも、たこ焼き職人って感じでした。おすすめは、ソースなしでしたが、半分は、ソースをかけてもらいました。個人的には、ソースとマヨネーズをつけたほうが慣れているせいか、美味しかったです。
たこ焼きを食べた後、翌日が、開道先生の再診察だったため、ホテルに帰って寝ました。あべの駅周辺って、串カツやたこ焼き屋が美味しいのに、マリーナベイサンズを思わせるような眺めのいいビルが建っていて、時代の流れを感じながらも、大阪のいいとこどりっていう思いがしました。近くの動物園は、日によっては、ナイトもあるようです。肩の手術は決定的なので、たまにここに来ることになる予定です。
細野クリニックの先生も、肩の治療もしてくれたのですが、インピンジメント症候群という骨と骨がぶつかっている状態なので、治りませんでした。それでも、肩は、手術さえすれば確実に治る病気なので、それほど、気にはしていません。難しいのは、首の不随意運動を伴った頚性神経筋症候群で、さらに難しいのが、重度のチック症(トゥレット症候群)です。本当に、こんな病気になるとものすごく苦労します。最悪の状態は、乗り越えましたが、まだ、根治したわけではありません。開道先生の診察では、いろいろと質問もしたいと思っています。
あまりにも重度のチック(トゥレット )のため、仕事を続けることができなくなり、何をやってもよくならなかったので、傷病手当をもらいながらの生活してきました。治療費もバカにならないのですが、効果のある治療なら、惜しむところではないので、治ると信じながら貯金も使ってきました。開道先生の治療方法は、呼吸法のため、本当に財布に助かります。鼻呼吸をマスターすることにより、外では、わからないくらい、不随意運動を抑えることができるようになりました。ただ、自分の部屋に戻ってリラックスしていると、まだまだ不随意運動が出てしまいます。これって、なぜなのかも尋ねてみたいです。
チック(トゥレット)は、見た目や音声が、独創的なため。根治できるかできないかで、今後の仕事にも大きく影響します。一生付き合わないといけないのなら、今以上には良くならないかもしれません。もし、根治が可能なら、まだまだ、これからの長い人生で、仕事しながらでも、根治させたいというか、してくれよというような難病です。
奈良医療センターに行くために、大阪環状線の鶴橋という駅で、近鉄に乗り換えて、西ノ京という駅を目指します。もう電車に乗ってもチックだと思われることもなくなりました。普通の人には、この感覚がわからないと思うのですが、いくらかは、抑えることができるようになりましたが、まだ、治ったわけではないというのが、今の状態です。部屋に戻って、リラックスしていると、口やら顔が不随意に動いたり、私の場合は音も出ます。でも、意図的にやっているわけではありません。自分の意識とは無関係に、顔が動くという、そういうやっかいで、苦痛を伴う病気なのです。本当に大変で、困ります。
近鉄は、大和西大寺という駅で、乗り換えます。西ノ京駅から、歩いて15分くらいのところに、奈良医療センターがあります。手前に大池という大きな池がありますが、特に普通の池で、観光名所とかそういうものではありません。今回は、障害者手帳の申請や傷病手当の引き継ぎなどもお願いする予定です。でも、チック症(トゥレット症候群)って、なぜか精神障害になるらしいです。脳の病気ではあるのですが、身体的な症状のため、どう考えてみても身体の障害なのですが、行政の区分なので、仕方ありません。
ちなみに、地元の心療内科や精神科では、障害者手帳の申請は、あっさりと断られました。3件ほど、クリニックに電話してみたのですが、こういう時しか、私にとっては役に立つことがないわりに、チック(トゥレット )の診断はできないそうです。あるところは、半年は治療してみないと書きようがないと言われました。今の時点の状況を書いてもらえばいいだけなのですが、要は薬も飲まなくてお金にもならない上に、専門外で面倒くさいのでしょう。治りもしない薬を盛られるだけなので、専門外の治療を受ける気は、全くありません。
開道先生に、はっきりとチック(トゥレット)の薬はないことを教えてもらってからは、堂々と薬を拒否しています。薬は飲んでいるかどうか尋ねられることもあるのですが、はっきり飲んでいないことを伝えています。開道先生は、チック(トゥレット)治療に実績のある脳神経外科の先生のため、障害者手帳の申請に関して、行政も文句は言わないでしょう。
ちょっと前まで、神経内科で出された薬を妻に無理やり飲まされていました。そのたびに、私も文句を言っていました。ちょっとでも症状が改善されるのならまだしも、なんの効果もない薬を飲んでも体に悪いだけとしか考えることができません。もう、体もだいぶ戻ってきたので、妻に自分の病気のことで、あれこれ口出されることもなくなりました。妻は、私と違って、効かない薬でも医者が出した薬に真面目なところがあります。
このころは、さすがに症状が重すぎました。あまりにも苦痛が大きくて、生きているだけで、精一杯なくらいでした。こんな重い不随意運動を持っている人は、まずいないと思います。もう手術でもいいからなんとかしてほしいと追い込まれていたのですが、まさか、呼吸法で良くなってくるなんて、夢にも思いませんでした。それまで、毎日、息はしてましたが、チック(トゥレット)が軽くなることは、ありませんでしたし。もっと、チック(トゥレット)の治療法として、一般的になってもいいんじゃないかなと思います。