重度チック(トゥレット症候群)により、首にかなり激しい不随意運動があったせいだと思うのですが、左肩のインピンジメント症候郡の術前検査のために、大阪まで来ています。重度チック(トゥレット症候群)のほうは、1ヶ月間に比べると、随分、抑えが効くようにようになりました。ただ、ホテルのなかで、リラックスしているときは、いつの間にやら、口が勝手に動き始めてしまいます。そして、抑えがあまり効きません。
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外では、随分と症状が出なくなりました。そのため、行動の幅も広がりました。ホテルアパートメントに泊まっているため、キッチンや大きな冷蔵庫もあり、スーパーで食材を購入するのですが、店内で不随意運動が出ることは、ほぼなくなりました。今までは、ただ苦しかったので、外に行く気力すら、ありませんでしたし、人に見せることができる顔ではなかったので、買い物は、すべて妻に任せていました。だから、自分の食べたい物と噛み合わないこともよくありましたが、外に出るのでさえ、苦痛なくらい、チック(トゥレット)が重かったので、仕方がありません。買い物もできるようになったため、刺し盛りやら、焼き鳥の材料を買って調理しました。調理といっても、切ったり焼いたりするくらいですが、随分と良くなってきたため、美味しくてたまりません。
今は、どうやったら、部屋の中で、チック(トゥレット)を抑えることができるのかということが課題です。でも、ここからがなかなか良くならないので、もう、仕事に戻ろうかなとも思いました。呼吸法で治るのもこのくらいなのかもしれないし、他には、有効な治療方法なんてありません。もしかしたら、仕事に戻ることも、治療につながるかもしれません。それで、思いきって、再就職の面接を受けてみようと思いました。今の生活では、緊張感も足りないからかもしれないし。今までは、再就職なんて、あり得ない夢物語でしかありませんでした。治ったわけではありませんが、テニスもできるくらいだから、仕事もできるかもと思いました。
難しい会計の資格も持っているし、前と同じような仕事なら、知識もある程度あるし、感覚で覚えていると思うのでまだ、完治していないとはいえ、社会でも通用はすると思います。ということで、事前の連絡を入れて、面接を受けることにしました。電話では、普通に振る舞えました。前は、電話をしているときでさえ、不随意運動に悩まされていたのです。週末には、職務経歴書や履歴書を書かないといけないなと思いながら、治療予定のない一日も過ぎていきます。
大阪ショルダーセンターの術前検査の後に、あべのハルカスの16階にあるベンチに座って、ブログを書いていたのですが、この機会に、あべのハルカスの展望台に昇って、夜景を見ておきたいなと思っていました。それで、夜になってから、地下鉄に乗って、天王寺へと向かいました。
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今回も、一人できていたのですが、夕食は、通天閣近くの新世界にある「串カツだるま」という店で食べました。途中、「てんしば」という芝生の公園を通りましたが、たくさんの仕事を終えた人達が野外のお店で、飲んだり、笑ったりしていました。フットサルコートもあり、仕事後のフットサルを楽しんでいるようでした。やっぱ、普通の生活って羨ましいよなと思いながら、それを横目に、通天閣の方へ向かいました。もう、テニスできるようになったし、ハンデを背負いはしましたが、私も、前向きに生きることができるでしょう、きっと。
「串カツだるま」本店は、とても狭いようで、店の外でカップルが一組、席が空くのを待っていました。待ち時間は、10分くらいで、奥の席に入ることができました。妻に話したら、「二度漬け禁止のところやろ。」と言われ、よく知ってるなあと思いましたが、多分、私が世間のことに興味なさすぎなのでしょう。あべのハルカスすら、知りませんでした。通天閣とは、比べものにならない高さに時代の流れを感じます。最上階は、東京タワーの展望台よりも高いのだそうです。
串カツですが、税抜き1,050円のコースを注文しました。タレは、二度漬け禁止です。キャベツは、手で食べるのだそうです。割り箸を要求したら、そう言われました。でも、美味しかったです。大阪の味って思いました。店の人も、「おおきに」って普通に使うし、店の2階にあるオヤジの人形も大阪っぽくて、笑えるところです。通天閣の足元にあるだけあって、洒落た感じでは、ありませんが、串カツの味には十分満足でした。
チック(トゥレット)は、出ませんでしたが、その分、あまり表情も出せなかったので、大阪の活気の良い人から見たら、つまらない客と思われたかもしれません。カウンター席でもチックとは、誰も思わなかったと思います。大阪って、大きな街ですが、東京とは、ちょっと違っていると思います。物価もそこそこなので、滞在しやすい街だなと思いました。串カツも美味しかったし、次は、いよいよあべのハルカスの展望台に昇ってみます。病気が完全に治って、再就職が叶うように、願い事でもしてこようかな。天に近いかもしれないし。