さて、ついに、重度チック症(トゥレット 症候群)に有効という治療方法について、教えてもらいました。本当に、どんな治療をするのかと思いましたが、その治療方法というのは、なんと、呼吸法です。

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えっ、この凄まじく激しい不随意運動が、ただ、息を吸ったり、吐いたりするだけで、本当に止まるのですか?と思ってしまいました。確かに、患者の財布にも、患者の身体にとってもこの上なく優しい治療方法です。ですが、本当に呼吸法で、この苦しみが取れるというのでしょうか?正直、びっくりです。なんでも、開道先生が、DBS手術を施した患者のうちの一人も、この呼吸法で、よくなっているというのです。マジでしょうか?

呼吸は、人間が生きていくための第一順位に当たるということで、何よりも優先されるため、このことを利用して、重度の顔面のチックだろうが、首のチックだろうが、止めることができるというのです。

ということで、その場で、実践することになりました。この呼吸法のポイントは、その有効性が知られている鼻呼吸で、行います。口元は、イケメンのように広角をあげることがポイントらしいです。あとで調べたのですが、どれも健康にも美容にも、いい方法ばかりです。さすが、患者本位の先生の治療となると、今までのような苦痛を伴うものとは、正反対の治療方法です。これで治れば、申し分はないのですが、ちょっと、不安です。自分のような重度のチック症(トゥレット症候群)が、そんな簡単な方法で治るなんて、想像もできないからです。

携帯を使って、動画を録画したのですが、最初は散々でした。私の場合、笑おうとすると、顔が歪んでしまって、不随意運動が出てしまうし、深く呼吸をしようとしてもダメでした。それでも、この方法で、他の患者は、チックが止まるのだそうです。実際の動画も、顔を隠した上で、見せてくれました。これで、首も止まる。でも、私は、その場では止めることができませんでした。それでも、口元イケメンの呼吸法という、新しい治療方法を教えてもらいました。もちろん、呼吸法について書かれた本というのは、巷にもたくさんありますが、チックの専門の治療として有効という情報は、初めて知りました。まさか、機能神経外科の先生から、治療として教えてもらうとは、本当に思いもしませんでした。ネットにも全くない貴重な治療方法です。

とにかく、これが有効だということならば、もうあの痛くて、お金もかかる鍼治療をしなくてすみます。治療も自宅で、一日中行うことができます。あれこれ言うだけで、治療はできない他の病院に無理までして行く必要もないし、仕事にだって戻ることができるでしょう。そういうわけで、やっと出会えた重度チック症(トゥレット症候群)に対する最先端の有効な治療方法でした。

次は、10月の頭に大阪ショルダーセンター の術前検査があるため、その週の金曜日に再診の予約を入れました。帰りは、心持ち気分が穏やかでしたが、問題はまだまだここからで、この呼吸法で、成果が本当に出せるのだろうかということが頭にあります。とにかく、診察も終わったので、マックを食べに行って、そこで、今晩のホテルの予約も行いました。鍼治療も、もう少しは受けて帰るため、また、京橋駅近くのホテルにしました。

ホテルは、ホテル京阪京橋グランデというところです。直前でしたが、ポイントも使って、ツインで5,300円でした。大阪って、以外と安く泊まることができると思います。あと、コンパクトツインの予約だったのですが、直前だったせいか、部屋のアップグレードがあり、通常のツインよりもさらに広い部屋を紹介されました。トイレと風呂も別れていたし、綺麗で、十分な広さがありました。金曜日だからなのでしょうが、これは、値段に対してお得な宿泊でした。

京阪ホテル京橋グランデ
京阪ホテル京橋グランデ

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まあ、そんなことはさておき、夕飯をすませた後は、さっそく呼吸法に挑戦してみましたが、そんなに最初からは、うまくいきませんでした。それでも、口の形にも意識したりして、いくらか不随意運動が収まったような気がしました。ただし、あくまで、その呼吸法によって、症状をいくらか隠すことはできるのですが、チック症(トゥレット症候群)が根治するわけではありませんでした。根治できるのかどうかは、次の診察の時に、ぜひ、尋ねてみたいと思います。

そうは言っても、何も有効な治療方法がない中で、ボトックスを打つわけでもなく、酸素という誰にでも平等に与えられる資源を用いて、この重度の不随意運動を抑えることができるかもしれないというのは、はっきり言って、画期的だと思いました。ちなみに、ボトックスというのは、主に、ジストニアの患者に用いるのだそうです。私もジストニアなのかと思ったりもしたのですが、私の場合は、重度チック症に間違いはないそうで、ボトックスではなく、チックの治療法で治療しましょうということでした。つまり、限りなくある酸素という天然資源を使っての治療になります。

ジストニアとの違いは、多少なりとも抑えることができるところが違うのだそうです。医者の世界で専門的に言うと、ジストニアは、常に不随意運動があるところが特徴だそうです。ちなみに舞踏病というのも、自分で止めることができないそうなので、この病気でもありませんでした。見た目のかわいくない、重度のチック症(トゥレット症候群)です。

10月の頭に、もう一度大阪と奈良に来ますが、それまでは、動きの異常を治す整形外科医として、不随意運動の患者を選択的コントロール手術という外科治療によって治してこられた、蜂須賀病院の松尾隆先生の外来を受診する予定です。この先生も、患者本位の先生で、メールで送った私の不随意運動の動画まで研究してくださいました。もう、手術はされていらっしゃらないそうなのですが、ここでも、何かのヒントが得られるといいなと思います。先生がいうには、口腔外科の専門医を知っているそうです。

とにかく、ここまで来たので、なんとしてでも社会復帰を果たしたいです。

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